未来永劫

メリーバッドエンドが好きです.

2nd Quarter 2018

OKR

毎月毎月(あるいは毎クォーター)「今月は何をやっていたのか…何もなし得なかった…」となる可能性が高いので,OKRで目標を立てて達成率50%以上を目指して作成した.

今期のOKRについて

今期は研究, バイト, その他で3本軸で立てていた.

研究

3月上旬に出した国際会議のリジェクトが帰って来て方針は変化したものの,概ね進度は良かった.
7月には修論の中間があるので,とりあえずリジェクト分 + α で発表自体は出来そう.
ただ,あまり結果は良く無いし,ブラッシュアップして最初からという状態なのでモチベはちょっと低い.

面白そうだなと思って読んだ論文をまとめたらいい方向にバズって良かった.(ちなみに研究は微塵もDeepLearningしていない)

特に最近は10000層でも学習が上手く行く論文*1や,最適なnormalization layerを学習する論文*2など,ニューラルネットの特性理解やパラメータチューニングの話がホットで面白い時期だと思う.
画像,音声,自然言語など特定ドメインへの適用は追っていないので,そういうのは他の人に任せて行きたい.

バイト

6月30日付でメルカリのインターンを辞めた.
去年の夏インターンから,3ヶ月居ない時期などもあったが,BOLDインターン含めて結構な期間お世話になっていたことになる.
会社で定めた個人OKRは達成して辞めることができたので仕事を全うできて良かった.
辞めた理由は開発や周辺技術を追って行くことの方が楽しくなってしまい,研究やその他が疎かになっていたと感じたので,キリもいいし修論の中間もあるので勉強するために見切り発車で辞めることにした.
所属は機械学習チームの中のSystem for Machine Learning(SysML)で,MLプラットフォームの開発とモデルの運用に携わる部分を行なっていた.
去年の夏から考えると,「機械学習チーム」-> 「検索チーム」 -> 「SysML」で,色々な経験を積ませてもらえたと思ってる,ありがたい.
SysMLでは既にMLプラットフォーム上に社内の商品監視の推論モデルが搭載されて運用も行われており,機械学習とインフラの知識,エンジニアリング力など多くの能力が必要とされ刺激の大きい環境であった.
メンバーも仲が良く,業務中にSysML内でゲラゲラしてたりわざわざ僕の席まで来て煽って来たりする人たちもいて毎日笑いの絶えない環境だった.*3
speakerdeck.com


僕の後釜で取り敢えず優秀なインターン生紹介しろって言われたので,興味がある人は僕にメンションかDM飛ばしてください.
ちなみにボスは筑波大生が好きらしいです*4


あとは辞めたあとですがこれ本当にエモい(僕は既に確認できないのですが,わざわざスクショで送ってくれた).


その他

英語と競プロを取り敢えずやろうと思って目標設定していた.
取り敢えずDMM英会話で英会話をやって見た,以前より抵抗は少なくなったものの,全体的に能力が低く,すぐに英語でレスポンスができないままで苦しさはある.
単にボキャブラリーや会話の瞬発力が足りないように感じるので,瞬間英作文をもっとやりこんだ方が良いなと思った.
反面,リスニングは以前より良くなったなと感じた.
バイト先のチームは現在半数が日本以外の国籍の方々で,週に1度ある打ち合わせは大体英語なので,喋れなくてもせめて内容が理解できないとダメだなと思って音楽含め色々聞くようにしていたらある程度概要は分かるし今なんの話をしているのかとかも理解できるようになった(喋れないんですけどね).

競プロはRustの記法理解して言語の勉強を兼ねてやろうと思っていたが,結局全然やらなかったので未達成である.*5

ポエム

ツイッターでその月起きたことを振り返る.

4月

募集してます.

僕の同期も結構な人数が吸収されたなーと思ってる.

後日改善気味に上の組織が動いているらしいので,就活でも何でもおかしいことはそうだと主張すべきだと思った.


5月

会社は学校ではない.

この事件が発生して,ボスはその日1日中本当にゲラゲラ笑い続けていたので許せない.

今月研究室の同期が入籍したのでまたメンタルブレイクしました.

6月

コミュニティ外の人に攻撃発言してもいいことないと思いました.

概ね終わりました.乙でした.

社会人の皆様に迷惑をかける行為はやめましょう.

*1:[1806.05393] Dynamical Isometry and a Mean Field Theory of CNNs: How to Train 10,000-Layer Vanilla Convolutional Neural Networks

*2:[1806.10779] Differentiable Learning-to-Normalize via Switchable Normalization

*3:座席の関係上チームメンバーと僕は少し離れていて,基本的にはslackでやり取りしたりするのですが何故か煽りに来るので仕事をしろと思った

*4:歴代で面倒を見た元筑波大生はみんな実装能力が高くて好きらしい 僕が外れ値

*5:代わりに就活におけるプログラミング課題で競プロはやったけど,まぁそこで落ちない程度ということですね

1st Quarter 2018

Q1が終わったので近況報告.

1月

年末年始でBold internshipに参加していた.
これの裏話だが,月末にあった成果報告会にどうしてもどうしても発表者側で参加したくて死ぬ思いでsubmitしていた.
発表者側として参加したかった側はシンプルで

  • 「わざわざ会社から金を払ってもらった上で大して認められる成果も出せないのはナンセンスだな」と思っていたこと
  • 「筑波からわざわざ往復4時間かけて出向くのに,ただtwitterしながら他人の話聞いて帰るのはあり得ないな」と思っていたこと
  • 「振り返り会と称する事後面談で他のチームの半分程度しか時間を貰えず大したピッチも出来なくて腹が立った」こと

これくらい.
これはエンジニアリングというよりはビジネス的な思考の方が大事なので,そういう勘所みたいなものを理解するのも大変だったが良い経験だった.
結論から言うと50ページ前後の資料を作成した上で成果報告会にも発表者側で登壇できた.
夏のインターン生だからという贔屓などは無しに選定されたとわざわざ教えてもらったので,努力が報われてよかった.

このイベントが終わった後,3月までは自分の研究を国際会議に投げるために実験を回し続けていた.

2月

シリコンバレーワークショップの事前準備で英語を勉強しようとしていた.
結論から言うと翻訳者さんが居たので大して役に立たなかった. リスニングよりも人に何かを質問したい時の瞬間英作文的な能力が足りないなと感じて凹んだ.

1月から2月にかけては研究室内で如何に後輩を育てるかを結構頻繁に考え続けてた.
結果として現状ワークしてるのは指導教員とは別に,僕自身が3年生のメンターとして1 on 1を行うことだ.
研究の方向性や読むと面白そうな論文の紹介をしたり,B3生それぞれが自発的に調べて勉強できるためのアドバイスを普段の研究室での交流とは別に設けている.
問題は俺のリソースが限られていることだが,B3が成長したら打ち切ればいいし,「研究をするための方法」がなんとなくわかって貰えたら彼らの後輩にも繋がることなので良いと思ってる.
それからラボのメンバーに向けてDockerを利用する方法や利用意義をまとめた資料を作ったりもした.
とにかく目標は「俺自身が後輩にマウントを取られること」なのでちゃんと彼らが成長するための機会は与えられるようにしたい.

それから2月の後半からはメルカリに戻ってバイトをしている.
内容は下記に近しいこと.いわゆるSysMLという分野で,どうすれば円滑に機械学習案件を回せるか考えてたりもする.

tech.nikkeibp.co.jp

3月

シリコンバレーワークショップで毎晩飲酒をしていた記憶しかない.
最終日だけあまりにも疲れていて部屋に帰ったら寝落ちしていた.

NLPのスポンサーとして学会に参加してたりもした.
tech.mercari.com
インターン生でも裁量持って参加できるのは良いところだなと本当に思った.
学生も多く,就職活動や会社への興味関心をヒアリングが出来たので自分自身としても組織としても良いインプットになった.
勿論興味のあるポスターや一般発表の他に他スポンサー企業の方々とディスカッションする機会もあり実りのある学会参加だった.

所感

リスクをとることが増えた気がして個人的にはとても良い.
生まれて初めての海外渡航をQ1だけで2回してる*1

同時に病むことも増えた.
上を見れば見るだけ強者は存在するので,最短経路で彼らを追い越すために努力しないといけない.
今は日々の学びが多く,中々自分の思うようにアウトプットを出せていないので苦しい時期だと自覚しつつ,それを乗り越えるための案も考え続けていきたい.

余談

就活

それなりに今まで苦労してきたのでだいたいうまくいってる.
いわゆる「優秀層」は内定もらえる閾値を振り切ってることが多いなとよく感じる.
条件が出揃う8月まではとりあえず続けるつもりなので,いい感じの条件で雇ってくれる会社を募集してます*2
就職活動については,需要があればまたそのうち燃える記事を書くかもしれません.

それから,JobHuntingの話を研究室のwikiにメンバーがシェアしておくと今後の後輩へ役立ちそうな知見と,他のメンバーが地雷情報を共有してくれるようになったので非常に良い施策だなと思っている.

何冊か本を読んだがビジネス書で面白い本はなかった.

小説はこれが死ぬほどよかった.

投資してよかったもの

  • 占い*3
  • マッサージ*4

というわけで来Qもよろしくお願いします.
書いて欲しいことやその他要望や質問ありましたら下記にどうぞ.
Sarahah - shopetan

*1:勿論選考も受けた上で参加してます タダで海外行けるインターンはおすすめ

*2:ご飯は寿司か焼肉がいいです.

*3:時間対値段が高い方が信頼できる し 半年前に投資したところある程度当たったので報告も兼ねて

*4:寝違えて辛かったので行ったら良かった.足裏マッサージが激痛で死ぬかと思ったが明らかに足の負担が減ったので効果があった

シリコンバレーワークショップ2018 に参加した

リクルートがプロデュースしている,シリコンバレーワークショップに参加をした.

techlabpaak.com

前置き

実はこのワークショップ自体はシリコンバレーワークショップの前身とも言えるアメリカ横断インターンシップから知っていた.
当時は「すごいインターンに参加しているすごい人たちがいるんだなぁ」という他人事感で眺めていた.
しかし,なぜか時間が経つと他人事であった自分も参加しているので人生は面白い.

概要

シリコンバレーワークショップとは表題の通り,

  • スタンフォード大学で教授の講演
  • GithubAirbnbなどの有名IT企業に訪問
  • 現地の起業家やVCから現地の情勢や働き方を伺う
  • 現地のスタートアップや現地にオフィスを持つ日本のスタートアップでディスカッション
  • 楽天取締役やエンジニアから弁護士になった方々とのパネルディスカッション
  • 毎晩現地の美味いレストランで晩餐,帰宅後はホテルのバーで酒盛り

などを1週間超の怒涛のスケジュールで開催するものだ.

環境

当然ながら

  • アメリカへの移動費用
  • 現地での飲食代
  • 現地での移動費
  • ホテルへの宿泊費

は無料である.

自分はこの前の年末年始で海外に初めて渡航したような人間なので英語にそんなに自信がなかったが,翻訳の方をはじめとする現地の方のサポートがあって普通に最後まで参加できた.
なので英語のスキルはあるに越したことはないが,自信がなくても大丈夫です.

選考

  • ES提出
  • 技術テスト(競プロのようなやつ,基本的なプログラミングに関するテスト の2種類)
  • 1次面接
  • 2次面接(技術面接)
  • 最終面接

のように進んだ.

アドバイスとしては,自分が何を得たいのかをちゃんと持っておくこと.これに限ると思う.
メルカリのBoldインターンは約100人が参加しているが,このインターンは最終選考に通過したのが8人であった.
結構な人数が落とされているようなので,ある程度能力がある人たちが最後に求められる能力が上記のことだと思う.
まぁ他人事だった自分が参加できてるのは,ここ数年で一つ一つの事柄についてちゃんと考える思考が身についたからだと思うので,あながちこのアドバイスは間違ってないと信じてる.

渡航の記録

初日



初日は着いて早々観光だった.
サンフランシスコの市内は坂がものすごいことになっていてスキー場のようなアップダウンが多いのだが,街並みは綺麗で落ち着いていた.

2日目


Github,スタンフォード,Facebookに行った.
Facebookの看板が味わい深くて良かった.
Githubの人たちはコラボレーションをとても意識していて良い空間だった.
企業文化が浸透しているというのは日本ではなかなか味わいにくいものだが,現地では当たり前のように同じ目標を持って組織に属しているのが印象的.

3日目





googleApple,googleの初期に投資をしていたPlug And Playに行きました.
この日から同じ部屋に泊まっていたメンバーが裏垢のお姉さんのエロpodcastを聴きだして辛辣な気持ちになったのを覚えています.

4日目

この辺からtwitterへの記録が適当になってるが,コンピュータヒストリーミュージアム,RIT(人工知能研究の世界的権威であるAlonに会いました),saildrone(海上版ドローンを作っているベンチャー)に行った.
Alonもそうですが成功している人は全員パッション(創りたい未来)を持っているのを強く感じた日だった.
この感覚もなかなか普段日本人と話していても感じられないところなので刺激的.

5日目


deploygate.com

この日は起業家の皆さんとのパネルディスカッション,デプロイゲートのUSオフィス訪問,airbnbに行った.
デプロイゲートでお世話になったエンジニアの方から伺った強烈な話として「n人にサービスを褒められるのは簡単だけど,そこでお金を払ってもらえるようにするのは死ぬほど大変」という話がある.
自分もIoTのデバイスを作って未踏に出して落ちたりとか色々な経験があるので胸に沁みてよく感じた.
自分のアイディアとスモールでもいいので誰かがお金を出してもいいくらい需要があるという要望のマッチングがサービスをお金に変えるプロセスとして大事だと感じられた.

6,7日目




自由日だった.自分はデプロイゲートのTGIFに参加したり,メルカリUSのオフィスに訪問したり,Sonyのプレステ4を開発しているチームの方に会いに行ったりした.
深夜の3時に大麻おじさんと熱い抱擁をして写真を撮ったのでいい思い出になった.
アメリカっぽくて良かった.

最終日

フルハウスのOPで有名なゴールデンゲートブリッジに行ったり港付近でお買い物したりしてサンフランシスコを満喫した.
www.instagram.com
それっぽい写真も撮ったのでいけてるエンジニアを気取れるようになった.

総じて

色々と言いたいことや得たことを伝えたいが,こればっかりは現地で自分ごと化しないと意味がないので多くは語らないようにする.
このワークショップを修了したことが終わりではなく,ここから3ヶ月,半年,1年と繰り返すことで変わっていくのだと思う.このワークショップと自分が他人事ではなくなったように.

HAVE AN EMOTINAL EXPERIENCE!!

メルカリのBold Internship2017 に参加した

https://www.mercari.com/jp/recruit/boldinternship_2017/
f:id:shopetan:20180103101832p:plain

夏のSummer Internshipに引き続きアメリカ or イギリスのどこかにランダムで飛ばされるインターンに参加した.

前置き

発端はバイト中にメルカリの社員さんから「今年もBold Internshipやるよ」と話を振ってもらったこと.
英語が出来ない(B3でTOEIC300点台のGoBoldさ)*1 & 海外渡航経験ゼロなので一瞬渋い気持ちになったが「Go Boldにやっていき💪」と返事をしてしまったので,大胆に応募課題を書いて提出した.*2

概要

第1回目のインターンが大きく話題になったので知らない人は少ないかと思うが,このインターンの特徴は

  • 海外渡航費(調べたら年末年始の時期は片道で20万円前後)
  • 現地宿泊費(Airbnbで自分で宿を取る.10万前後)

が全て会社負担.
しかもインターンの参加報酬として12万円が降ってくるプログラム.
1週間渡航する中でのほとんどの料金を会社が負担してくれる計算になる.

第1回目と2回目の違い

違いは2つある.

1つは渡航先にUKが追加されたこと.メルカリはイギリスでも展開しているため,UKでのヒアリング情報はUS同様に重要となるので納得する.
もう1つは企画職とエンジニア職がペアになったこと.
以前はそれぞれが1人で渡航していたが,今回はペアで必ず渡航しなければいけなくなった.
前回と比較して企画職の人はより企画を仕上げ,エンジニア職の力を借りて実現性の議論やモックの作成が容易になったと考えられる.*3

派遣州

派遣州はマサチューセッツだった.
主に派遣期間はマサチューセッツ州の中心都市であるボストン(主にダウンタウン,ビーコンヒル付近)に滞在していた.
f:id:shopetan:20180103110038p:plain
ボストン付近では学園都市としての側面も強く,ハーバード大,MIT,ボストン大,タフツ大など有名大学が連なっている.
地図上の左上がハーバードで,特にハーバードとMITは物理的距離も近く,電車ですぐの距離にある.
主要な機能が集約していることもあり,アメリカにしてはインフラも整っており,地下鉄が張り巡らされている他,バスや路面電車などの交通網が生きているのが特徴.
ライドシェアサービスとしてUberLyftなどが挙げられるが正直これらが無くても都市部だけなら生きていけるなと感じた.*4
f:id:shopetan:20180103112330j:plain
写真はボストンの街中の1枚.歴史的な建物と背後に映る近代的なビルがなんともミスマッチで味わい深い.

渡航期間は12月末から1月初旬.現地は-10度を余裕で下回る(夜で-16度)ので空港を出た直後に渡航した事を後悔する.
現地の人たちは皆ニット帽と厚手のジャケットを着用していて,適当な服で徘徊する事の愚かさを教えてくれた.

事前準備

荷物や必須事項


有線のイヤホンは機内で利用するために,それからスリッパは宿泊先での行動用,各種シャワー用品は現地購入だと大きいサイズが多くて持ち運ぶのに不便&匂いがキツい.
地域によっては治安の問題があるので予備の財布やクレカは準備しておくと良さそう.
Airbnbの宿予約も事前にやっておくべし.
SIMフリースマホの準備もしておくと良い,UberLyftは電話番号が無いと登録出来ないので日本国内でやっておくと便利.

仮説設定

私はSummer Internshipに参加する際に会社を知る意味も兼ねてBold Internの調査をしていた.
渡航者のブログ記事は大体読み,各州ごとの問題感や価値観などを確認していた.

共通で全州で問題となっているのは認知度信頼性であった.
letgoやOfferUpなどの,CtoCマーケットとして競合となるサービスでも認知度は同様にして低かったことが特徴的.
ここで考えられる仮説の1つは,そもそもフリーマーケット方式のアプリ/サービスを利用している人自体が少ないのでは無いかということ.
アメリカの多くのユーザはネットショッピングを利用する際にAmazoneBayを利用すると前回の渡航者の方々は述べている.
これらのサービスはUSで古くから存在し,認知度と信頼性を勝ち得ている.
USで成長するためにはこの2つは欠かせないと言える.
まず必要な施策は,フリーマーケットアプリの信頼性の担保とメリットの享受だと考えられる.

仮説の2つ目はUSユーザは儲けるという観点で疎いのでは無いかということ.
goodwillを代表にアメリカでは寄付の文化が根強いという主観がある.
メルカリは現在メルカリNowという即時買取サービスを開始し,UKでも同様に開始している.
USでの即時買取サービスに該当するのが寄付だと考えられ,店頭に持っていくことで現地のコミュニティへの貢献ができる.
この文化が普及しているのは,USでは儲けるよりも社会貢献の方が価値が高いと考えられているからと考察する.
ここで考えたのは,寄付をする範囲をローカルから日本やUKなどの海外に広げ,寄付をするユーザの欲求や社会貢献価値を高められないかということである.

現地ヒアリング

地に足がついた仮説設定が出来てもヒアリングが出来ないと仮説検証が成立しない.
ここでは「ヒアリング対象のユーザのコミュニティに属し,生活の中で問題発見や調査を行う質的調査」が期間の都合上難しいので,偏りのある分布を避け,定量的に評価する量的調査を実施する.
目標調査数50人を設定し,ヒアリング対象に負担をかけない設問数(最大5-7問程度)を意識してインタビューを実施する.

ヒアリング方法

渡航者のコミュニティSlackで投稿されていた「スケッチブックなどに我々の素性,渡航理由,アンケート概要」を記載し,調査時に初めに提示する方法がとても興味深かったので我々も試すことにした.
また,参稼報酬として日本のお菓子(抹茶キットカット歌舞伎揚,きのこたけのこ,カントリーマアム)を詰め合わせたものをプレゼント用に準備した.
f:id:shopetan:20180103124205j:plain
予算は約4000-5000円で50人に配るには十分な量が購入できた.

ヒアリング場所

ヒアリングには場所も重要で,例えば大学などの限られたコミュニティのユーザのみを利用してしまうと偏りが発生するため,年齢性別を問わず多くの人が利用する公共図書館やカフェなどで実施することにした.
対象は学生からカップル,親子や家族連れまで幅広く取り,20代から60代まで大きな偏りが発生しないようにする.
ちなみに渡航期間の関係上大学は冬季休暇なので行っても観光客くらいしかいなかった.

結果と知見

結果

現在最終成果報告会が実施されていないためここでは割愛する.

知見

想像以上にフレンドリー

実施した結果,たどたどしい英語にも関わらず,多くのヒアリング対象が我々にフレンドリーに接してくれた.

  • ボストンにようこそ!
  • MercariはUSでもちゃんと使える?
  • 英語喋れるの? 分かりやすかったよ!
  • 大学では何してるんだい?
  • 抹茶キットカット! これ美味しいよね~

などなど,想像以上に優しく対応してくれた.最初のスケッチブック提示とお菓子がダブルで良かった.


買い物しててもスタバに行ってもエレベータで一緒になっても,気さくに他人へ声を掛け合っていて文化をとても好きになった.

英語が喋れなくても案外どうにかなる

自分は英語ができないとガチで思っていたけど,流石に50人以上アタックし続けていたらネガティブ思考が変化した.
確かに英語は人並み以下でしか喋れないけれど,本当に分からなかったらgoogle翻訳で記述してもらえば良いし,ニュアンスが伝わればそれで良いのでとにかく「会話」ということを意識しだしたら気が楽になった.
文法や発音よりも「会話」なので瞬間的に大雑把に言いたい英文を発言できるかの方が大事だった.
しかし,相手はネイティブ,超スピードで返事をしてくるので耳が悪いと死亡することもわかった😇
何度も聞き返してしまったり,リスニング力が悪くて変な勘違いをしてしまうのが反省.
次に渡航するなら英作文とリスニングを重点的にやったのちに行きたい.

それから,流石に1週間も英語漬けになるので耳が慣れる.
耳が慣れるというより抵抗がなくなるのかもしれない.「英語が喋れるようになりたいなら海外行け」という論調は今なら納得できるものがあった.*5

副詞がすごい大事だった

言葉の節々で

  • just
  • really
  • actually

などの語句が使われていたので特に感じた.微妙な表現をする際に融通が効く言葉だった.
これは多分口語だからで,主観性の強い言葉なので実際の会話文などでないと出現しないのでこれも意識して利用できると良さそう.

色々と大雑把なので気をつける
  • 「ポテト少なめで」って言ったら箱からすでに溢れてたり
  • 二郎系ラーメン*6の少なめも少なめじゃないし
  • スーパーで会計してたら前の人が未会計のジュースガブガブ飲み始めたり


こういうのばっかりだったり.
とにかく日本と比較してワイルドなので日本が恋しくなった.

旅行日記


既に-14度.


ボストンで一番大きな公園が近かったのでいけば人いるやろと思ったけど寒すぎて全く歩いてなかった.



図書館情報学徒はあまりの自由さに感動した.


リスでした.


ザリガニめっちゃ美味かった,オススメ.


ユニクロは海外だとちょっとした良い目のブランドになってた.


寿司の概念が変わった.


あまりにも想定サイズと違ったので昼と夜に分けて食べた.



日本ではSuperdryが規制で販売されないため,この商品を買うなら今しかないと思った.
実際質もいいしCoolなので推したい.*7


水族館に行った.亀のサイズが浦島太郎に出てくるサイズと,それすら遥かに超える亀がいて驚いた.
触れ合えるサメの特集をしていたのでサメに触った.可愛かった.
とにかく日本と比較して魚や動物との距離が近くてよかった.


ここはボストンでも人気店らしく,開店と同時に行ったがその後あっという間に席が埋まってしまった.


MITとハーバード大の中間にある都市部にはGoodwillの店舗があった.想像していたよりも質はずっとよかった.
お客さんも沢山いて,同時に寄付している人もいたので至って自然に寄付文化が根付いているなと思った.


Miracle of Science barというお店.普通に美味しかったしBroken Englishなのに対応してくれて助かった.
チップを多く払おうと思ったのに失敗してしまって後悔している.




最終日,帰国予定であったが吹雪のため丸1日欠便で帰れなくなってしまった.
1週間天候は安定していたが,最終日になって猛烈な吹雪に見舞われてしまった,年始から運がない.
メルカリの社員さんへの連絡,提携旅行会社への連絡をし,今日分の補填が行われることを確認した.
吹雪なので勿論出歩けず,一日分時間をロストしてしまったが,今後渡航する人の参考にもなるだろうし,ネタにもなったので良いでしょう.

まとめ

  • マサチューセッツ州ボストンに渡航した
  • 現地ヒアリングを頑張った
  • アプリの使われ方や生活感に関する知見は多く溜まるのでエンジニアでも行く価値がある
  • 事前調査がヒアリングにクリティカルに影響するのでやるべし

*1:今はもっとマシだが,それでも他の参加者と比較して劣っているでしょう

*2:夏のインターンとも別枠なので,ちゃんと選考を受けた.ちなみに応募課題で書いた内容は自分の恋愛遍歴.

*3:といっても中々難しい,仮説と検証の結果出されるアウトプットが施策の1つになるか機能追加の1つになるかは分からないからだ 大事なのは結果が数字として信頼できる値なのかだと思う

*4:が,実際に地下鉄などのインフラを利用してみると,そもそもシステムや設備自体が前時代的で日本都市部の交通インフラが以下に優れているかがよくわかる. 実際,地下鉄が走っていない地区もありそれらの移動ではUberなどの方が利便性に勝る.これらのライドシェアサービスは浸透しきっていた.

*5:実際は語彙や表現,会話に問題があるのは変わらない あくまで「慣れて抵抗が無くなる」だけ

*6:Bostonには「夢を語れ」という名前のラーメン屋がある.完食後に自分の夢を語ることがある意味必須で,食べてる人も完食した人の語った夢を聞いて応援したりしていた.

*7:なんとメルカリ内で購入できます.

goodbye 2017

年末ですね.
現在ボストンに絶賛渡航中でして,皆さんが大晦日を楽しんでいる中僕はようやく大晦日になりました.
ボストンの話はまた別のところで書きます.

1月

無事に卒論最終発表を終えたはず.
この頃の就職する同期や3編生は微妙な顔をしていたけど,それでも肩の荷が下りてピリピリしない落ち着いた会話が出来ていてよかった.
この時期からDEIMという国内会議に参加するためにぼちぼち研究の追実験や追実装を行なっていた.
エンジニアリングは某ベンチャーで働いていて,このころは研究開発(や,モックアップの作成など)を行えていて精神衛生は悪くなかった.

2月

バイトと研究とLoLに忙しい日々だった.特にLoL
大学に編入してからというものの,まとまった長期休みは殆どを長期インターンなどに割いていたため,のんびり過ごせてよかった時期だった.
そろそろ同期が卒業してしまうことを考えて若干落ち込み出した時期だった.

3月

卒業した.それからDEIMに行った.
大学からの国内研究に関する支援金は年間5万円なので,(開催地が岐阜ということもあり)移動費を込みにしても自費で出動せざるを得ないのが渋かった.
結果,岐阜に帰る友人の車でドライブ -> その日の深夜四時までプレゼン作成 -> 発表後に車で来ていた友人とドライブで茨城に帰宅 という肉体疲労マシマシの2日間の生活をした.
金のない研究室なので仕方ないなと思っていたが,流石にボスの研究費として下ろせるらしい(はじめに言って欲しかった).

4月

大学院がクソすぎて鬱になった.
大学院のクソなところは散々記述したが,まぁ要するに時間的にも精神的にも負担の大きい(面倒くさい)課題が多かった.
1年過ごしてわかったのが,大学側は「教員がアレコレ授業で教えるから,お前らは課題やって卒業生として恥ずかしくない知識を獲得しろよ」という気持ちらしくslisでは研究させる気がそもそも無いことがわかった.
この大学院の方針との心の摩擦は厳しかった.研究にもっと時間割かせてくれてもいいと思うんだけど…

余計な消耗をした一年なのでこの大学院への進学は勧めない.


僕自体は14回してて,大学院の生存戦略とかを考えてプレゼンさせる授業が必修で存在してたり,他人の研究発表(になってないレベルのDeepを使った◯◯みたいなの)を必修で見せられ続けて時間の無駄だなと思った.
発表をさせる割には「どのように発表すれば良いか」や「資料作成のベストプラクティス」を誰かが授業で教えてくれる訳でも無いので「しょうもないプレゼンをする人」は「しょうもないプレゼンのまま1年経過」していて渋かった(n人の発表のfeedbackを強制させられるので色々指摘したんですが直らない).
質問やfeedback自体も基本的に必須で,これも良い質問の方法を教えてくれる訳では無いので登壇者側は消耗する.

5月

今度はバイトが鬱だった.
研究開発がやれていたが,人が足りなくなってバックエンドを書くことになり消耗気味だったのと,僕ともうひとりのバイト生への怒られが発生して消耗具合が激化した(コミュニケーション難から生じる問題なのでどちらも不幸).
一番厳しかったのはこの時期から書いてたコードが,後に僕が抜けたタイミングで全部巻き戻し喰らったことで,巻き戻された原因も「事前に問題想定が出来,かつ事前に問題指摘をした」タイプのものだったのでお金を頂いていたとはいえ渋かった.(これもおそらくコミュニケーションの問題から生じたものですね)

6月

この時期から競プロのコードを書くようになった.
理由はマイナスの要因が強くて,「就活で何故か競プロ力が過剰に測られがちだから」というものだった.
これ,本当に意味がわからないので企業もやめた方がいいと思う.(要は適切に志望分野に対する能力評価がされてない不信感がある)
まぁ実際これをきっかけにRust触り出したりもしたので結果的に悪いトライにはならなくてよかった.

7月 - 9月

この時期が正直一番楽しかった.
インターンでは,自分のやりたい分野で仕事ができる楽しさや,やりがい,責任と,それを適切に評価される環境が整っていたことが大きいなと思った.
この摩擦感の無さや,自分が組織全体に向けて提案したことがスピーディに意思決定されていく様は心地よく,また,人事や内部のエンジニアの方も含めて既存の悪い問題を議論し改善できる空気はたまらなく良いものだった.
なんと無くこの時期くらいからぼちぼち就活を始めようと思った.

10月

また授業が始まり鬱になった.
授業があるとあまり遅くまで研究室に残れないので,それもちょっとしたストレスになった.
色々と積もる不満も多く,早く脱出したい気持ちが強まった.
特に,「しょうもない事に時間が割かれて消耗する」感じが復活し最悪だった.
例えば大学の不備の指摘に対して,それが数ヶ月経たないと改善されない様は最悪そのものだった.

11月

誕生日でした.
相変わらず消耗していました.

12月

お金がもらえて且つ都内で用事があったので逆求人というイベントに計2回参加した.
学部3年の頃に経験済みなので空気感も想定した通りだった.
結論から言うと「実力や実績が微妙な層」が行くのは適しているが,実力が有り余っている人は雑談しに行くだけなのであまり意味がないと思う.
その発言の意図は「真に能力がある人はここで人脈形成をせずとも能動的に取捨選択できるから」という意味.
企業と自分の価値観の相違を確かめたり,周りの学生から見た相対的な実力を知ると言う点では優れたイベントだと思っている.
ぶっちゃけ企業も優秀な人が欲しいはずで,「30分という限られた時間で事前プロフィールに書かれた経歴を延々と話し続ける人は欲しくない」と思うので,そういう気持ちで臨むと良さそうです.
後は結構前からエントリーしていた内定がぼちぼち出ました.
これもまぁ,新卒採用という開かれた場を利用して,業種の相場観や企業がどの程度自分を評価してくれるかの確認だと思って臨むと良いと思います.

就活は色々知見がたまるので良いと思います.


後は新卒で評価されたくないって説明したら中途の選考で通してくれる会社Yもありました.良い話なのでシェアしておきます.

まとめ

大学院は別のところを受けるべし.

学生エンジニアは時給1000円のベンチャーでバイトをするのをやめろ

この記事はklis Advent Calendar 2017の24日目の記事です.

adventar.org

私はklis13(3編)で,slis17の @ss_shopetan です.

投票により表題の話が最も需要があるらしい.
私自身,再来年には就職をしている予定なので,自分のバイト経験を交えながら昨今の学生エンジニア事情を考えてみる.

一番言いたいこと

低賃金で働くのはやめよう.
給与が低水準なのは私たちにとっても不幸だし,これを良しとし続けるならば今後業界水準も上がらないので長期的に考えても不幸になる.
また,現在安い金額で働かなくても,知識と実力をつければ将来的に大きな額で働くことができる.*1

特に地方の人間は搾取されがち.
つくば市も例外ではなく,エンジニアバイトで時給1000円未満なところも実際に存在する.
専門性が求められる仕事なら,前提として自分の技術力に自信を持つべき. (裏を返せば自信が持てないならやるな)
都内と比較してあらゆる職種の賃金が安い為,時給1000円が高く感じるくらいかもしれないが,そもそも技術力は土地に依存しない.
エンジニアバイトであるなら都内の最低賃金(958円)と同様以上の給与相場で考えた方が良い.

適切な給与相場を考える

例えば,茨城県つくば市に住む一般的な学生と仮定した上で,学生に高い支持を得ている松屋を例に考える.

www.matswork.biz

これを例に考えると,松屋では時給換算で980円前後貰えることがわかる.
他にもつくば市内の一般的な飲食店では時給800円前後,カラオケ店などは時給1000円超は貰えるようだ.

また,筑波大生としては比較的馴染みのある塾講師などのバイトを考えてみる.
私自身はつくば市内の塾講師を行なったことはない.
参考程度に私の地元の塾講師の場合は小・中学生には時給1000円,高校生には時給1200円で勤務していた.
土日祝日のみの小学校の非常勤教員として働いていた時は時給1000円.
家庭教師は時給2000円だった.

塾講師や家庭教師も自分の知識を資本としてバイトが成立しているわけだが,エンジニアバイトも技術力や専門性を資本として成立するものなので安売りをする必要はないと考える.

会社にも種類がある

  • 受託開発
  • 自社サービス開発
  • 研究開発
  • 地域密着系

など,考えただけで様々存在する.

受託開発

会社によっては案件で給与がスケールするものもあるが,基本的に安いところが多い気がする.
給与は安いもので時給800円前後からスタートするよう.(そして観測範囲ではmax1500円程度だった.)
業務は普通の開発系と同じで,技術選定も案件依存.(したがって,チャレンジングな事ができるかはその案件と上司次第.)
それから給与は「予算が案件次第で変化してしまう」かつ「一度あげてしまうと下げにくい」という問題があるらしく,慎重に対応されているという話も聞いた.

自社サービス開発

給与に加えて,技術や人間で選びやすいのがここかなと思う.
給与の基準も会社によってかなりマチマチ(1000円前後もあれば,2000-3000円も観測している)だと感じる.
例を挙げると,C^A系列は時給換算で1000円前後が多かった.(都内でコレだったら上がらないのも仕方ないなと思う)
会社は相性も含めて選択すると良いが,個人的にはわざわざ1000円前後で働く必要もないとも思う.
交通費支給かつ1000円前後をよく見るが,フルリモートで時給2000円みたいなベンチャーも普通に存在することを知った方が良い.*2
「日給n円」や「案件を完了したら給料が発生し,時給換算で最低賃金をゆうに下回る」案件も観測している.給与形態は確認すべき.

研究開発

筑波大学付近では研究所があり,応募すればバイトする事ができる.
例えば産総研などでは(個人の能力によってスケールするが)1500円前後でバイトできるようだ.
研究組織では基本的に自分の研究に繋がることも多いようで,学会への出張費の申請等も研究組織でできるらしい.

一方で筑波大学所属の研究所は一律800円程度と聞いたので所属組織に影響を受けるようだ.
それから,筑波大学では大学院生に対してTA(ティーチングアシスタント)として授業の補佐をする事で報酬を渡す制度が存在する.
TAは私も行なっていたが時給換算で1200円前後だった.授業の時間外労働分は私の観測範囲では支払われない事が多い.オススメしない.

また,私は大学のGFESTという高校生に研究に関する専門知識を指導し支援するプログラムに半ば無理やり参加させられることになり,時給1000円で高校生にディープラーニングを教えるバイトをさせられていた.*3*4
ちなみにバイトの給与は支払われた事がなく,高校生も期間中に失踪してしまったので結局大学機関に対してヘイトを溜めるだけになった.*5

参考までに以下にプログラムの詳細を添付する.
gfest.tsukuba.ac.jp

地域密着系

主観ではこの手の企業が一番危ない.
大学に入学したての新入生が誤って入ってしまい搾取される事があるので注意した方が良い.
未経験者でも受け入れる懐の広さが利点だが,「給与交渉」や「給与の見直しが行われるか否か」を最初に確認しないと安い賃金で買い叩かれ続けることになる.
それから新入生は「安易に起業を持ちかける」悪質なタイプのベンチャーキャピタルにも気をつけた方がいい.*6

バイトの給与を上げるためには

では実際に給与を上げる方法を考える.
結論から言うと,ベースラインを最初からある程度の位置まで上げるのが最短.
上げた上で「◯◯社ではn円で雇われていたので考慮して欲しい」と交渉するのが一番手っ取り早い.

高額の有名インターンなどに受かるレベルまで勉強する

正直これか,後述する研究開発のベンチャーで働く事が後の交渉において最短であると考える.
例えば,L^INEは1ヶ月のインターンで40万の報酬が出る.D^eNAでは3日間で10万円と高額である.
実際に自分が参加したメ^ルカリのインターンも日給2万の報酬が出る.
shopetan.hatenablog.com

リ^クルートのインターンでは日給こそ1万円であったが,会社で昼飯が奢られ,文字通り毎日銀座近辺の高級店で鰻や寿司といった食事をしていた記憶がある.
それから,インターン終了後の継続バイトは時給1500円からスタートしている人が多かった.
shopetan.hatenablog.com

C^Aでコンペ形式のインターンに参加した時は日給1万であったが優勝するとMacBookが降ってくる制度だったので,優勝すれば+15万超得することになり,結果的にこれも良かった.
shopetan.hatenablog.com

それから参考までに,TDのインターンに参加したnzwさんは月給40万で働いていたらしい.
Treasure Data Summer Internship 2017 #td_intern


そこそこ選考も厳しいので,これらをある程度ベースラインとして利用すると良い.*7
余談だがこれらの企業は宿泊費も出るので,我々地方学生が疲弊することもない.

LINE株式会社 | インターンシップ 2017
【DeNA サマーインターンシップ 2017 募集開始!】
https://www.mercari.com/jp/recruit/internship/
WINTER INTERNSHIP 2018 -ENGINEER- | findknow

研究開発のベンチャーで働く

研究開発関係のベンチャーも同様にして給料が高額であり,かつ自身の研究に活かせるのでオススメ.
私は教育と機械学習について研究をしており,この手の面接の際にNLPのエキスパートを探しているので無理」と断られたので実際に働いたことはない.*8
実際に働くためには高い専門性を求められるが,反面能力があれば無限に給料がスケールするので良いはず.
PFNでは夏季インターンの報酬として1800円が決められているが,その後のバイトは人によってスケールしているらしい.

PFN 2017夏季 インターン募集 – Preferred Networks

バイトの辞めどきと辞めにくいバイト

辞めどき

消耗していることを自覚したらやめるべき.
私も過去に理不尽を感じて消耗したのでバイト/インターンをやめた経験がある.
しかし,組織で働くと知り合いも増えるので,そういった人たちを経由して面談/面接をし他社で働くと良いと思う.
その際に給与交渉と業務形態の確認を怠らずに.

辞めにくいバイト

内定者バイトや大学内で人がいないなど「やらざるを得ない」タイプのバイトは給与交渉次第だと思う.
G社の内定者バイトは1200円,C^Aは1000円と聞いた.(もちろん人によるとは思うが)
個人的には,現在の内定者バイト = 実業務の先取りが多いにも関わらず,新卒のオファー金額に遥かに満たない金額でバイトをさせるのは些か問題ではないかと思う.
交渉の余地がないのならば素直に最初に断るしかない.

まとめ

実力で殴ってベースラインを上げると消耗しにくい.
自分の過去を振り返ると,高賃金の家庭教師で隙間時間に稼ぎながら興味のある機械学習やエンジニアリングに関する勉強/実装をしていたので,あながち失敗ではなかったと思う.
企業で働く場合は実績が可視化されにくいので,結論としては有名研究室で研究をし,業績をしっかり作る&研究開発ベンチャーで働く方法が一番いいと思う.

この手の話題で「時給が安くても勉強をさせてもらっているので問題ない」という論調で反論する人がいる.
しかし,先述したように(比較的)給料が高くてレベルの高い環境で勉強できる企業はたくさん存在する.

加えて,自身のアウトプット(github,blog,slideshare,論文 など)はどの企業に対してでもアピールできるが,大体どのようなベンチャーであっても企業内で行った業務は秘密保持契約を結ぶため,他社の方に説明できない問題が発生する.*9
昇給しにくいバイトをし続けるよりも,技術/知識のアウトプットを行いサクッと高給バイトをした方がトータルの収益は大きくなる.

やりがい搾取の思考は悪なので早急に滅びることを願う.

*1:これは自戒も込めて.勉強に時間を割いた結果エンジニア新卒で一般水準(400-500万前後)の倍近くのオファーを受けている人を知っている.

*2:最近ではSNSで優良企業が良い待遇で募集しているケースを見ますね

*3:研究科単位で請け持ちが決まっているらしく,院生が誰か1人は犠牲になる必要があった事,それから僕の周りにはこの分野を指導出来る人間が居なかったので仕方なく請け負った

*4:大学側には「業績として書けるよ」と言われたが中学生に受験勉強を教えるのと同額のプログラムを業績にはしたくない

*5:連絡がつかなくなったので失踪と呼んでいます.

*6:悪質なタイプの方は安易に起業させられるか,VCが持っている会社でいいように働かされることになる

*7:実力と交渉次第だが継続的にこれらの会社でバイトすることも可能である.私もこのタイプで,現在もインターン参加時以上の賃金で働いている

*8:私がNLPに関する研究知見が無かったわけではないので当時は不満だったが,「ピンポイントで会社として必要だったこと,エンジニアリングの歯車として使い潰したい訳ではないため採用を見送った」と返事をもらったのである程度納得感は得た.

*9:自分はインターン出稼ぎマンであったので,実務の具体的な説明ができず,苦労した.しかし自分の分野はMLなので沢山の企業の大規模データを解析した経験とアウトプットは非常に役立っている.

9月と10月

生きてます.

研究室のあれこれ

研究室での運用は難しいという話.
個人的にはそれくらいの周辺知識は持っていてほしいなと考えるわけですが,難しさも当然あるなと思う.
特にM2,B4は一部を除いて基本的に研究室に来ないので彼らとのコミュニケーションはまず諦めないといけない.
加えてそんな彼らに対して指導をすることは一学生の身分では不可能なので,研究室を脱出する以外の方法はないと思った.
未来の明るいB3生の研究室配属が決まったので,個人個人のパワープレイで殴っていける組織教育をしていきたい所存.


リスペクトし合えない文化は嫌いという話.
他所の組織を貶すのも構わないが,発言には責任を持ってほしい.

その他大学院の話


基本的に弊大学院は他所の大学院と比較して卒業に必要な取得単位数も多く,面倒な課題も多い.
上記のツイートは学内での自身の研究発表に対して受けたレビュー(質問用紙)に回答するレポートの話(必修).
研究発表をする以上は議論がしたいので,分からなかったという当日の質問は基本的に歓迎.
が,分からなかったことを分からないとコメントだけされても,何が分からなかったのかが分からないので非常に困る.
要はロクでもない課題を出すなということ.

slack障害時

みんな帰りたいのだと思った.

研究や面白い論文の話

いわゆる最適化問題を解くという問題に帰着した.

Y.Ito, S.Oeda, and K.Yamanishi: “Rank selection for non-negative matrix factorization with normalized maximum likelihood coding." Proceedings of SIAM International Conference on Data Mining (SDM2016), pp:720-728, Mar. 2016.

NMFなどの行列因子分解では行列を分解する際に適切なrank数(何行何列の行列に分解するか)を設定する必要がある.
人間や専門家が決定したrank数は情報理論的に正しい根拠がなく,専門家が決定した内容が正しいとは限らない.
そこで情報理論における符号化長の決定に用いるNML(正規化最尤符号化長)に基づいて推定できないかという話.

情報理論に基づいた推定方法はAIC,BIC,MDLなど様々なものが存在するが,どの手法も潜在変数(この場合,rank数が潜在変数となる)が含まれる場合は適切なパラメータを決定することができない.
そこでこの研究では完全変数化という方法を用いて観測変数と潜在変数を同時に現れるものとし,rank数の決定に応用している.

潜在変数の現れる非正則なモデルを情報理論に基づいてどう求めるかは山西先生の文献が参考になった.*1

仕事などの話

9月

メルカリのインターン期間は8月いっぱいであったが,無事に成果を出せたこともあって長期バイトという扱いに変化した.*2
会社では同期の行なっていた業務の内容を引き継ぎ,精査された本番環境にデプロイするところまでを行なった.
久しぶりにPRレビューバトルを行なったがコメントは余裕で100件以上指摘していただいた.
自分にこれだけの時間を割いてくれるのもありがたいですが,それ以上に質の良いものを本番に持ってくというプロフェッショナル精神とマンパワーに圧倒される1ヶ月だった.
特に平気な顔してすごいことをやってのける人ばかりで,まだまだ自分は未熟だしエンジニアリングも足りてないなと思った.
「データサイエンスを扱ってる人は会社によっては分析だけが仕事になる場合があるが,君は機械学習エンジニアなので,エンジニアリングも徹底して出来る人になってほしい.素養あるし頑張って.」と,終わらないレビューで凹んでいた自分に対してメンターさんから激励をもらった.
期待に応えられるだけの地力を残りの学生生活でも身につけられるように勉強する.

そのほかに,会社に居て良かったなと思うのはベースラインとしてよく用いられるナイーブベイズ君を好きになったこと.
分類に深く影響する特徴量の影響度合いを調べるのも簡単だし,何より早い安い旨いの3拍子揃ったようなイケてるやつだなと思った.
全然利用していなかったがclass_weightもデータによってはいい影響を及ぼすものもあって,それぞれのオプション引数も深掘りしていくと面白いなあと思った.

10月

絶賛無職.*3
丸々2ヶ月間,ぶっ続けで会社で働いていたので,筑波に帰ると鮮度のいい情報を追っていくのも大変だし,何よりクリエイティブなことが少なくてフラストレーションが溜まることが多々あった.

それと,10月末にBOLDインターンシップという海外派遣のインターンに参加することが正確に決定した.
英語が喋れない(というかBroken English)なので抵抗なく会話できるように,まずはちゃんと英会話をやろうと思った.*4
ボストンに行こうと思うので,ボストンに知り合いがいる方がいましたら是非繋いでいただけると幸いです.

今月読んだ本

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

ブロックチェーン周りの教養は持っていて損がない.
なんとなく技術概要は知っていたがマイニングもしたいので体系的に勉強しようと思って買った.
ざっと見だけどエンジニア素養のある人は抵抗なく読めると思う.
情勢の変化が激しいのでこれ以外にも時事関連のキャッチアップを引き続き勉強する必要がある.あくまで手元にあると良いなって感じの本.

今月の目標

  • EMアルゴリズムの実装
  • DeepLearning本 8章をちゃんと読む
  • 英会話を週3以上やる
  • 残りの半分の日はRustで競技プログラミングの問題を解いていきたい
  • 誕生日をエンジョイする(昨年度送っていただいた方でお返しもらってない! って人は是非一声おかけ願います)

amzn.asia

*1:山西健司: 「記述長最小原理の進化:基礎から最新の展開」電子情報通信学会Fundamental Reiew, 第10巻第3号, pp:186-194, 2017.

*2:正確にはもっといい待遇

*3:請け負ってるタスクはあるが大したことないので実質無職

*4:週1でやってたけど頻度を上げようと思う